人事は自分の言葉で語っているのか

採用担当だって見られてる。説明会で話すことはだいたい同じだ。会社の理念、仕事内容、社員の声、採用方法、待遇、様々な企業を回るといったいどこの企業の採用担当が話した内容かわからなくなる。

特に、大手企業は合同説明会やインターンシップと名乗ったセミナーで若手社員に話させる。多分そんなところに出てくる若手だからかなり優秀だ。教科書通りの丁寧なプレゼンをしてくる。聞き取りやすいがつまらない。

近年、就活本には、マニュアル通りのありきたりなことをいうなと書かれている。けれど学生が就活で見る身近な先輩社員である採用担当者がマニュアル通りに喋っていると萎えてしまう。

よくよく考えてみれば、だいたいどの会社でも「コミュニケーション能力」やら「チャレンジ精神」やら同じことを言っている。学生並みのボキャブラリーの貧困さ、コミュニケーション能力のなさ、「自分の言葉」で語れないということは何に由来するのか。社会人の経験の少なさか、企業の自信のなさか。サラリーマンには就活本をおすすめする。

中小企業や地方の企業には面白い話をする人もいる。そういう説明会は楽しい。けれどその企業がいいのかその人がいいのかは見極める必要がある。

あと要注意は関西弁。マニュアル通りでも自分で語って見えるから危険だ。